青銀共創 パート2

前号では丸亀製麺で外食の未来を切り拓くイノベーターである粟田社長を通じて、シニアのイノベーション力を垣間見てみました。今回はそうしたパワーを組織力に転換する青銀共創の仕組みに踏み込みます。
徳岡 晃一郎 2025.12.13
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ベテランロール

前々回のレターで紹介したベテランロールについて、もう少し深掘りしてみましょう。ライフシフト社で分類したベテランに相応しい役割は3つあります。一つ目が「レジェンド」です。レジェンドの役割は、その道の専門家として経験知や専門的知識を溜め込んだ大先輩や職人のイメージ、生き字引です。そのなかでもタイプ①は、若手と組んでサポートしつつ、仕事を深化させる、改善を促進する、同じ間違いをしない、失敗を的確にリカバーする、リスクを予見して手を打つなどのエキスパート型。タイプ②は、マネジメント上のアドバイス、生産性や利益率の向上、顧客とのトラブルシュート、クレーム処理、不採算プロジェクトの立て直しなどのマネジメント型。タイプ③は、業務の標準化、マニュアルの作成やアップデート、過去の好事例集の作成、失敗事例集の作成、専門教育の教科書作成、社内講師などを担うナレッジマネジメント型です。

2つ目のベテランロールが「コネクター」です。コネクターの役割は、広い人脈や人間関係力を活かして、若手の知らない領域のプロをつなげて課題解決や営業活動を支援する親戚のおじさん・おばさんの縁結び役といったイメージです。そのなかでもタイプ①は、社外との接点を拡大してあげることで若手を支援します。社外のパートナー候補を紹介したり、社外の集まりに引き入れたり、見込み客を紹介したりします。タイプ②は、社内の接点を拡大してあげることで、若手を支援します。縦割り組織で調整に困っていたり、別の部門の製品や技術とのコラボをアドバイスしたり、横ぐしの人脈形成になる勉強会を主催したり、ノウハウの共有になる情報誌を発行したりします。サントリーでは、TOO(隣のおせっかいおじさん・おばさん)という名称で、組織の中での人や知の紹介を担う担当を置いていますが、まさにコネクターです。

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  • 青銀共創カルチャーと終身知創
  • 青銀共創のフレームワーク

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