人生100年時代を生き抜く「越境学習」のすすめ:ホームとアウェイを往還する知の技法
今回は、先に行った法政大学大学院で越境学習の第一人者である石山恒貴教授をお迎えしての、越境学習に関する対談を振り返りつつ、私が唱えている「キャリアの可動域」拡大の大切さに迫ります。
徳岡 晃一郎
2026.06.14
読者限定
そもそも、私と石山先生の関係ですが、石山先生がご自身のキャリアのスタートラインであるNECの人事課員だった時代に、私は日産の人事課員であり、当時C&Cのコンセプトで飛ぶ鳥の勢いだったNECと、シーマ現象で同じく勢いのあった日産との間で人事制度などの情報交換をさせていただいたご縁から始まりました。1990年前後くらいから、かれこれ30年以上のお付き合いをさせていただいており、今ではライフシフト社のアドバイザーにもなっていただいています。石山教授の過去の論考やご著書(『越境学習入門』など)の知見を交えながら、今回の対談を振り返ってみます。
会社人間が直面する「ライフシフト」の壁
現代は「人生100年時代」です。人生80年時代の「20代前半までの学生生活、60歳までの一社での終身雇用、そして引退して余生をのんびり20年」という長時間労働の3ステージ型人生ではやっていけなくなりました。リンダ・グラットンの言う「マルチステージ」で定年後も元気で現役を謳歌できるし、そうしないと暇を持て余してしまう80歳現役の長期間労働の時代です。