人生100年時代の3重苦
ライフシフト概論シリーズ 第一話
今回は、日本の行く末の決定打になることが確実な人材の問題について、大枠を提示し、今後のこのニュースレターをご理解いただくために皆さんと時代認識のすり合わせをしたいと思います。
今回は、日本の行く末の決定打になることが確実な人材の問題について、大枠を提示し、今後のこのニュースレターをご理解いただくために皆さんと時代認識のすり合わせをしたいと思います。
徳岡 晃一郎
2025.10.18
読者限定
人生100年時代が始まっています。平均寿命を見てみると2024年時点で男性が81.09歳、女性は87.13歳と高齢化が進んでいます。4-5年で1歳ずつ伸びている傾向はこのまま続くと予想されています。また、もっと衝撃的なのは、最多死亡年齢(ある年に最も多くの方が亡くなった年齢)で、2024年ではなんと、男性で88歳、女性は92歳となっています。
最近亡くなった方では、ロバート・レッドフォードさんが89歳、「太陽にほえろ!」でいい味を出していた露口茂さんが93歳、吉行和子さんが90歳でした。私の父も先月99歳で逝きました。人生100年はこうした私たちの大先輩でもすでにリアルであり、私たち40-60代のミドル・シニア層にとっては、益々身近になるのは確実です。さらに若い方々は100歳の寿命を前提に今から長い人生の過ごし方を考えざるを得ないわけです。
しかし、そうした現実をどこまで私たちは認識できているでしょうか?知ってはいるものの自分事化できている人はまだまだ少ないと思われます。しかし、こうした迫りくる事実をしっかりした時代認識としてとらえ、一人ひとりが準備しないといわゆる三重苦によって社会自体が壊れてしまいかねません。社会に迫る3重苦とはなんでしょうか。